My hero,my mystery

特撮ヒーローとミステリの話 オリジナルミステリ小説を公開するブログです

ドラマになった日本の名探偵あれこれ②

 前回の記事①で、吉川晃司氏が由利麟太郎を演じるドラマについて触れました。 

kyoshirou2010.hatenablog.com

 6/16当日にはリアタイで視聴。Twitterで挙げられていた感想は概ね好評でしたが、ワシ的には「う~ん」。原作の『花髑髏』は未だ読んでいないのですが、戦後混乱期を舞台に陰惨な犯罪の話を繰り広げる横溝ワールドを現代に持ってくるのは無理があるなというのが正直な感想です。

 まず、由利氏の住居を京都に移し、骨董屋に間借りしているあたり、やはり京都住まいの火村シリーズ(ドラマは大好評だった)を意識しているのかと穿った見方をしてしまいました。それに、舞台を京都にしたところで、そこだけが昭和のままであるはずがない。パソコンやスマホといった道具はどうしたって入り込んでくるし、それらを使っての昭和と令和のすり合わせはどことなく無理が生じているなと。やたらと先走る三津木クンのキャラにも苦笑。ムードメーカーとして必要だったんですかね。

※ここからはネタバレ記述になりますので、御注意ください。

 昭和に比べて通信網が格段に発展した現代においても、監禁された被害者が加害者の元から逃げ出せなかった、というような犯罪は起きています。よって、虐待をする育ての親元から逃げられずにいる子供たちという設定は有りと考えていいでしょう。

 いかがわしい人体実験や、人間の入った箱を気にも留めずに運び出す業者、そのあたりも「?」ながら目をつぶります。が、もっとも「これはいかがなものか」と思ったのは「プレスされた死体」。百歩譲って昭和なら通じても、現代の警察の科学力をもってすれば、その死体が誰かなんてすぐに看破されるはず。血液その他を調べもせずに当人だと決めつけるか? おかしくね?

 そのあたりから観る気が失せてきまして、かつての火サスみたいなエンディングに至っては「あ~あ」感が。原作の結末は全員死亡ですよね? 死を以て償うというのは、現代ではお勧めしないのでしょうけど、なんだかなぁ……

 でもまあ、次回作以降も視聴してみようと思います。由利先生シリーズではもっとも有名かつ、横溝作品中でも評価の高い『蝶々殺人事件』がどんなふうにアレンジされるのかが見もの。

「ドラマになった名探偵」はシリーズ記事として、これからも続けていこうと思います。今度こそは、いや、いずれは金田一ドラマについてやる、絶対。

 

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